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ドラマと特撮の部屋☆ ド34「運命の突撃ヒューマンとサンダーマスク」 [テレビ]

 

学館の学年誌に依頼したグッズが完成してきました。学年誌の付録としてつけられていて、「突撃ヒーウマン」の進行中に、地球の平和を脅かす魔の集団が襲ってきた時に、それを見ている観客の子供たちはグッズの穴に指を入れて、グルグルと回しながら「ヒューマン!」と叫んで、宇宙にいるヒーローに助けを求めて呼ぶのです。

下に挙げた赤と青の丸いボール紙の円盤がそのグッズです。市民代表の体操のお兄ちゃんや新聞記者のお姉ちゃんが、怪獣に襲われそうになった時にヒーローのヒューマンを呼ためのサインのためのグッズというわけです。

 その時の会場は子供たちの叫び声は会場に充満して渦巻き、大変な熱気となってテレビ画面から送り出されていきました。

                               「突撃ヒューマン」1.JPG 「突撃ヒューマン」2.jpg

 

「突撃ヒューマン」は、収録しながらさまざまな問題を発生しながら、それを今後の研究材料にしながら、必死に努力して番組を支えていました。関東各地の市民ホールを移動しながらの収録をつづけていましたが、兎に角会場の熱気溢れる雰囲気を知って、わずかながら充実感を享受していたような気がします。

ここで私の迂闊な発注でご迷惑をおかけした作家のみなさんの作品を紹介しておきたいと思います。第二話・雪室俊一「怪獣シビレッタ三千匹」第三話・上原正三「血を吸う!怪獣ドラゴンだ」第四話・田村丸「空飛ぶ怪獣ブランカー」第九話・田村丸「キングフラッシャーの最期」第十一話・上原正三「帰ってきたヒューマン!」第十二話「ヒュウマン兄弟大活躍」とあります。兎に角大変なご迷惑をおかけしてしまいました。

ご協力ありがとうございました。

みなさんの苦心作を勝手に舞台用にアレンジさせて頂きましたが、収録で回るどの市民ホールでも熱狂の渦となり、ドリフの「八時だよ、全員集合!」にも引けを取らないくらいでしたから、観客も番組に参加しているというような環境を作り出すことには、充分に成功したように思います。しかしそれだからといっていいことばかりがあったわけではありません。何といっても映像のSFアクションとは迫力ということではかなり落ちますし、舞台では絶対に火薬を使うこともできませんし火を使うこともできませんから、観客を圧倒することもできません。子供たちが叫ぶ声に合わせて、宇宙からやって来るヒューマンの登場シーンも、天井近くの映像を上映するための脇から舞台の裾に向かって歯ってあるピアノ線を使って、ヒュウマンの模型が飛んで来ると舞台は暗転して、次の瞬間ヒューマンに変身した体操のお兄ちゃんが飛び出してきて怪獣軍団と闘う段取りになっているのですが、それも手順通りにうまく運ぶことができればいいのですが、時にはそのヒューマンが宇宙から飛んでくるのに、なぜかヒューマン人形が天上から一気に滑り降りて来てくれないということも起こりました。

その後はアクションという段取りになるのですが、実際に戦うシーンは殺陣に従って怪獣に扮した人間たちが演ずるのでいいのですが、その前に市民を怖がらせるために登場する怪獣軍団は、成田氏が考案したバルーンにヘリュウムを注入するというものだったので、試みとしては斬新ではあったのですが、ふわふわと浮いてしまうので効果としてはあまり有効ではなかったように思われます。どうしても怪獣がやって来るという恐怖感が出なかったように思います。とても「ウルトラマン」の迫力ある格闘シーンの表現は、舞台では難しかったというしかありません。

SFアクションを舞台でやってみるというかなり大胆な試みではあったのですが、あまりいい成果を上げられないで終わることになってしまうことになってしまいそうです。やはりこうした素材を、音楽番組の制作を中心とするチームと組んでしまったことが第一の敗因であったかもしれません。つまりヒーローと怪獣との戦いをショウとして展開することは無理だったのです。宇宙人との戦いは人間同士でやることはいいのですが、ヘリュウムガスで膨らませたという怪獣では、まったく迫力がありません。番組としては画期的な試みとして評価ができるのですが、俄か仕込みで作業に取り掛かってしまったこともあって、さまざまな点で未消化なところが露呈してしまいました。

そんな中でさまざまな問題を抱えながら、七話の「怪人メガヘルツテレビ局を爆破!!」を田村丸と共同で書き、八話の「魔の少年フラッシャー!!」にかかりました。しかしこの頃私は、先に特撮作品を制作したいという西崎氏と、彼が接触していた代理店などに付き合ってあげながら、制作するために作ってあげた企画について、細部にわたる指示をしてあげたりしていました。この時の彼は本当に熱心で真剣そのものでした。兎に角寸暇を割いて動き回っているように思えました。

 いよいよ「突撃ヒューマン」も作業的には終盤に近付いてきていました。その収録には立ち会うこともしなくていい状態でしたので、十話の「英雄ヒューマンの最期!!」十一話の「帰って来たヒュウマン!」十三話の最終話である「さよならヒューマン」を書き上げながら、西崎氏の特撮作品についての制作会社がどんなところがいいのかという候補となっている社の検討に付き合ったりしていたのでした。そして「サンダーマスク」についても、「死の汽笛だデーゴンH」「氷づめの東京を救え!」などを書きあげたのでした。年末に近いある日のことなのですが、兎に角苦心した「突撃ヒュウマン」が終了ということになりました。ついに「突撃ヒューマン」は、年末の12月30日に終了ということになったのです。残念ではありましたが、これまで考えもしなかった形で番組を受け持つことができたということもあって、経験上大変いい勉強ができたような気がいたしました。ところで私の弟子一号としてさまざまなことで協力してくれた脚本家であり、劇団フジの演出家として活躍していた田村丸君は、先年若くして鬼籍の人となってしまいました。せめて彼との共作となった最初の作品である、七話の「怪人メガヘルツテレビ局を爆破!!」を紹介して冥福を祈りたいと思います。

                                               「突撃ヒューマン・七話」1.jpg

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JA_1973

共有できる「ヒューマン」の映像はありますか?ありがとうございました!
by JA_1973 (2020-06-13 15:08) 

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