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告知と放談の部屋☆ 放98「新年会で角川・徳間両書店激突!」 [趣味・カルチャー]

  

「宇宙皇子」が出版された1985年から1989年という間は、作品も大変元気であったこともあって、この間にはいいこと有難くないこと、思いがけないことが次々と起こるものです。私はようやく出版界に多少でも存在する場を見つけたばかりでしたが、


そのお陰で多少目立った作家になってしまったことに、困惑してしまうようなことに出くわしてしまうことになってしまいました。


 ようやく出版界で生きるきっかけとなった角川書店で、現在「地上編宇宙皇子」の映画を制作する副社長と、これまで映像界でヒット作品を連打していた時代に、何かとお世話になっていた徳間書店の重役で、「アニメージュ」というアニメーションを中心とした映像雑誌を率いていらっしゃるO氏が、1987年の出版界と関係がある業界との新年会で激突してしまったのです。


                                    「宇宙皇子映画パンフ1」1.jpg 「映画宇宙皇子・パンフ内容」1.jpg


  


出版と同時に「地上編宇宙皇子」の映画化を発表して、その宣伝に力を注いでいる角川書店は兎に角注目される存在でしたが、そんな正月の新年会に私は角川書店の副社長から誘いを受けて出席をいたしました。ところが華やいだ宴が進むうちに、もうすでに一杯ひっかけていたと思われるOさんが、笑顔を浮かべながら角川書店の副社長に対して、


 「藤川先生を独占しないで下さいよ」


 いきなり挑戦的な言葉で話しかけてきたのです。


 困ったことになりました。


 これまでざっと映像界での私と徳間書店の・・・「アニメージュ」との付き合いを考えると、特に若者を対象にしたテレビ番組・・・つまり(映像作品・特撮編)の「忍者部隊月光」「怪奇大作戦」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「ミラーマン」「突撃ヒューマン」「怪獣ブースカ」「チビラくん」「マイティ・ジャック」「怪奇大作戦」「ウルトラセブン」「ロボコン」「緊急指令10・4・10・10」「Xボンバー」。(映像作品・アニメーション編)の「新ムーミン」「さすらいの太陽」「マジンガーZ」「グレートマジンガー」「新エースを狙え」「超人バラタック」「新鉄腕アトム」「新鉄人28号」「キューティハニー」「プライム・ローズ」「マリンスノーの伝説」「キャッツアイ」「プラレス3四郎」「銀河鉄道999」「1000年女王」「六神合体ゴットマーズ」「童話めいた戦記・ウインダリア」「キョウダイン」「氷河戦士ガイスラッガー」「機甲艦隊ダイラガー」「超獣機神ダンクーガー」と、主だった私がかかわった作品だけでも、かなりの数の作品は徳間書店の「アニメージュ」に協力して頂いてバックアップして頂い、Oさんは私にとっておつき合いの濃い方で、大変親しくお付き合いさせて頂いていた方でした。私の仕事を見つめていて下さって、かなり評価をしてきて下さっていたのはいいことなのですが、こんなところでいきなり挑戦的な物言いで迫ってくとは想像もしていないことでした。私はあわててOさんを制止しようとしたのですが、それよりも早く角川副社長はかなり激した目つきになって、


 「冗談じゃない。先生はうちの大事な作家です。他に渡すわけにはいきませんよ!」


 突き放したのです。


 お互いにお酒が入っている状態で、遠慮のない激しい主張のし合いになってしまいました。私はお二人の間に入って、何とか気持ちを静めて下さいという素振りで抑えにかかるのですが、とてもそんなことで収まる気配ではありません。


 たしかにこのところ私がほとんど角川書店での仕事で忙殺されていて、ほとんど他の会社での仕事ができなくなってきていたのです。これまでかなり業界ではアニメーション界は徳間書店の「アニメージュ」という雑誌が中心になってリードしてきている状態になっていたところでしたから、新番組が出る時は「アニメージュ」で取り上げられる機会が多くなるほど注目作品になるといった状態でしたから、私の場合でも「六神合体ゴットマーズ」の成功以来、それまでの私に対する評価を変えてきていたのが、Oさんであり「アニメージュ」でした。しかし現在は角川書店が「宇宙皇子」の出版をし始めてから、その勢いに乗って「ニュウタイプ」という新しい感性のアニメーション関係の雑誌を出版してきたりしましたので、かなりその販路を広げてきていたのです。これまでは文芸作品や歴史作品などの小説を出版してきた角川書店ですが、時代の進展に従って社長がその才能を活かされて映画の監督を行って出版と小説とのコラボレーションを行うようになって、いつか徳間書店とは小説の出版以外の、若者志向の映像にかかわる若者志向の雑誌でも、お互いに無視した状態ではいられなくなってきていたのです。


そんなところへ数年前から一気に業界の注目の人となってしまったのが、両社と縁の深くなってしまった私が登場しえしまったのです。その取材活動はもちろんですし仕事を依頼することも自由なはずなのですが、このところの情況では、角川書店以外の出版社が私に執筆依頼をする余地がないように思えるのです。俄かに業界の注目の人となってしまった私は、大変難しい存在になってしまっていたのです。


 現状のまま私を取材することになれば、それは自動的に角川書店での私の活動に勢いをつけるだけで、徳間書店についてはほとんど効果が薄れてしまいます。


そこでO氏は角川書店の副社長に対して、「藤川先生を独占しないで欲しい」と申し入れてきたのです。現状ではとても仕事を頼みたくても、とてもそんなことができる状態にないことは、連打する「宇宙皇子」の出版状況を見ていても明らかです。そんな不満もあって、私をもっと自由に他社で仕事ができるような、自由を与えて欲しいという直談判だったのです。もちろんそんなことに角川書店が同意するはずはありません。


それからは暫く笑顔を浮かべながらではあったものの、Oさんの追及は厳しいのに対して、角川の副社長の反論はそこに私がいるということもあったのでしょうか、かなり真剣な気持で角川書店の立場で押し返すのでした。お互いに会社の立場にたっての主張


をぶっつけ合うといった調子の激論がつづきましたが、ようやく二人の言葉が切れた時を狙って、「そのうちご挨拶に伺いますから」と言って、Oさんをなだめながらその場から離れるように仕向けました。


 角川の副社長は暫く気持ちが収まらないといった調子でビールをあおっていました。


 会社間の戦いというものはいくらもある話で、絶えず耳にはしていたのですが、問題の私をそばにおきながらの激論を聞かされるのは、非常に困惑してしまいます。


現在お世話になっている角川書店に加担すべきなのか、それとも映像時代からのおつき合いを考えて、徳間書店に加担すべきなのかと迷った結果、近々ご挨拶に伺いますということで引き取って頂きましたが、薄笑いを浮かべながらその場から去っていったOさんの姿が頭から離れなくなってしまいました。


余りにも強烈な光景を見つめることになってしまった結果でした。


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