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「落穂ひろい 9」 [趣味・カルチャー]

この頃天気予報の開設を見ているとテレビなどでは通常使われている太陽暦のほかに、盛んに太陰暦・・・つまり旧暦による紹介が紹介されることがよくあります。

当たり前の天気予報だけでなく、同時にあまり使い慣れていない旧暦の照会をしてくれると、大変天気予報が興味深く聞いていられます。

果たしてあなたはどう思っていらっしゃるでしょうか。

私などはなぜかその旧暦による天気予報の方に、親しみを覚えてしまうのですが、この太陰暦というのは、毎月規則正しく満ち欠けする月の観測から生まれたものです。

古来日本人は農耕中心で生活をしてきましたので、満月から数えて何日目にどういう作業をするかということを考えてきましたから、自然にそうなるのですが、しかし現在の暮らしぶりといえば、和食よりも洋食が中心になって来ていますから、昔のように月の満ち欠けにそれほど興味を持たないかもしれません。しかし私のように月の満ち欠けに興味のある者にとっては、どちらかというとどうしてもその太陰暦で紹介される方に親しみを感じてしまうのです。

大自然の現象は天体の運行と密接に関係があるわけですから、天体の観測が自然のリズムを読み取るための大事な要素になるように思うのです。そんなことを考えながら、太陽暦の紹介の間に、ちょっと挟んで太陰暦の紹介があると、特に親しみを感じてしまう今日この頃です。

自然の歩みと共に暮らして行くことが出来なくなっている現代の生き方には、なぜか滅びの道筋を早足で進んでいるようで残念でなりません。超科学によって、それらを解決していけるようになるといいのですが、もうそんな時代とは巡り会えないのでしょうね。

ちょっと残念です。

         藤川桂介


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