「落ち穂ひろい 19」 弱くなったなあ [趣味・カルチャー]
何でもやろうと思うことはやるべきで、我慢などしなくてもいいという時代です。しかし・・・。最近の事件に思うことがあります。
人の命が軽くなってしまったなと思う事件が、テレビ・新聞・雑誌でしばしば報道されます。特に十代、二十代、三十代の失恋した男性が、ほとんど相手の女性が男性の意のままにならないと言うことで、感情の高ぶるままに殺人に走ることが大変多いように思います。
私も若い頃から、何度失恋を経験して悔しい思いをしたことが何度もあります。その度にしばらくは残念な思いに悩みましたが、結局は縁がなかったのだからと思って諦めました。そんなことは友人たちにもかなりあったようですが、これまで事件に発展したような事はありません。しかし昨今はいささか男性が弱くなってしまったのでしょうか。努力をしてももつれたまま問題が解決しないといって、感情の赴くままに相手を傷つけてしまう若い男性が多いようです。そんな事態に追い込まれてしまったら、もっと自分の思いをくみ取ってくれる女性との巡り会いを期待して、頑張ろうという気持ちにはならないのでしょうか。
そんな時にめそめそしているのでは、相手から見ると、かえって魅力のない男性に見えてきます。自分の良さが判ってもらえないのであれば、思い切って捨て去ってみてはどうでしょう。もっと気持ちのいい女性と巡り会う機会もあるはずです。そのくらいの我慢と、切磋琢磨する自分がなくては、やはり相手にとっては、とても魅力的であるとは思ってくれません。男性は男性らしく毅然として生きましょう。思い通りにならないからということで凶器を振るうというのは、あまりにも子供っぽいし女々しく思えてきます。失恋による殺人事件の報道を見る度に、どうして最近の男性は我慢が出来ないだろうかとイライラとしてしまいます。現代は、女性たちが大変自立心が高まっている時です。男性はそのことをじっくりと考えてみる必要があるようです。昔は日常生活のなかで、我慢しなければならない事が沢山あったので、辛いことがあっても、いつかそんなつらさから抜け出してやろうという、苦難と闘う気力も生まれてきたものです。甘えて育てられた事による結果なのだろうか。男性はただ優しいだけでなく、時には毅然として自分を律することが出来る人が、多くなってくれることを祈りたいと思っている昨今です。
藤川桂介
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