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「落穂ひろい 20」 嬉しい連休の事情 [趣味・カルチャー]

 九月は連休が何度かあり、思わずかつて連休が嬉しい贈り物であったことがあったのを思いだしてしまいました。

 丁度脚本家として活動できる機会がかなり多くなり、家庭ももって子供も二人持った時代は、寝る時間もいらないほど執筆の依頼が多くて、とにかくその原稿の締め切りに追われていた頃のことです。執筆依頼も一本、二本と言わず申し込みがあって、必死であった頃のことです。兎に角原稿の執筆でほとんど家庭生活には、ほとんど関与することが出来ない状態だったのですが、脚本家としては息抜きが出来る日は土曜日、日曜日ぐらいで、後はほとんどや進むという時間はとれませんでした。プロダクションの担当が催促の電話をしてきたり、やってくるということもない土曜日、日曜日だけは、私の自由なのですが、原稿を間に合わせなくてはならない事情がありますから、まったくサボる機会にも鳴りませんし、子供と遊んでやる時間もありません。


そんな中で働き方改革という問題が議論される時代の走りで、ついに土日はほとんどのプロダクションから原稿の催促にやって来る端とはいなくなり、やっと原稿の執筆をサボって子供の生きたいところへ行ってやったりする機会も出来たのですが、そういった家庭サービスをした分は、原稿執筆が遅れるきっかけとなってしまいます。脚本家たちにとっての唯一自由になる土日ですが、大変苦労していたのですが、そんな中で連休がある時は、ほとんどプロダクションのスタッフはやって来ないということが判った時には、兎に角土日と連休の時間をうまく使って、なんとか原稿の執筆と、普段まったく面倒を見てやれない日常生活に、やっと首を突っ込んでやれる機会となったのでした。


遠い昔のことですが、兎に角連休が来たときには遅れる原稿を間に合わせたり、家庭に多少でも面倒を見てやったりすることが出来る唯一の休息の時ででもありました。


 思わず連休がつづく九月といういうことで、嬉しかったり、ほっとしたりした連休の効用について書く気持ちになり巻いた。


 


          藤川桂介


 


 


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