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アニメと音楽の部屋☆ ア44「ファンが作った映画」 [テレビ]

 

 「マーズは殺さないで!」

 必死なファンの悲痛な訴えでしたが、私は非情にもマーグを殺すことにしてしまいました。マーグファンはひどい奴だと思われたかもしれませんが、彼らはその願が叶えられなかった不満を、思いがけないことで爆発させたのです。

 ギシン星編をまとめた映画を作って欲しいという呼びかけを始めていたのです。

 それはたちまちその呼びかけは一気に広がっていったのです。

 しかしそのころのファンの動きについてはほとんど私たちは判りませんでした。

兎に角「ゴッドマーズ」人気の頂点に達している最中に、もうすでにシリーズの延長が決定したのです。私はマーズの死というドラマのクライマックスの放送が終わるか終わらない内に、次のシリーズについての構想をまとめなくてはならないので、その組み立てを始めていたのです。もちろん「ギシン星編」とまったく違った雰囲気の話を作るつもりはありませんでした。新しいシリーズの「マルメロ星編」は、あくまでも「ギシン星編」の導入によって引き継がれる、大河ドラマの中盤という感じとなるお話になりました。

話が横道にそれてしまいましたが、圧倒的なファンの支持を得ることになった、「ギシン星編」の映画化という話に戻しましょう。前回のシリーズが終わる頃から起こったことですが、映画化といってもそれをファンの支持を結集して東京ムービーに映画化をするように働きかけをしようという呼びかけの高まりです。その始まりについての詳しい事情については、私がすでに「マルメロ星編」の作業にかかっていたところでしたから、ほとんど制作部・営業部のみなさんから噂で聞いているだけだったのです。しかしその話を受け付けた人たちにしても、とてもそんなことをまともな話として聞いていたはずはありませんでした。大体「ゴットマーズ」の放映にかかわった関係者の中では、こんなことが起こることが起こると想像していた人はいなかったのではないでしょうか。回を追う度に高まっていく人気は、あくまでも話の展開に感動してのことでしょうが、それを計算していたのは私をはじめ文芸部の担当者ぐらいで、ほかの関係者にとっては、かなり計算違いになって悩んでいたかもしれません。中でも玩具制作会社のバンダイは、あの六体のロボットを合体させることで、圧倒的な威力を発揮して活躍するアクション番組となって、少年を中心に男性たちにファンとなって貰いたかったのではないでしょうか。当然ではありますがあのロボットの購入をしてくれることが計算にあったと考えるのが自然だったからです。しかし調査をしたところ、番組のリーダーとなったのはまったく計算違いの女性受けの番組となってしまったということです。しかしみなさんはあの「マーズ」という原作を渡されて、好きなように作ってくれと言われたらどんな番組を作ろうと思いますか。多くは「機動戦士ガンダム」のような作品を作ろうと思うでしょうね。しかし私ははじめからそういったSFアクション番組にしようとは思わなかったのです。本橋秀之氏も思わず、若さ故ではありましたが、ロボットのデザインを見た時に感じた感想を、こんなロボットでは動かしようがないとスポンサーに対して遠慮ない抗議をしてしまったくらいなのです。正直いってあのロボットを使うことが条件になっている以上のやりようはなかったのではないかと思うのですが、しかし私はあの原作を読んだ時、全体に漂う神秘性、抒情性、悲劇性というところを抽出すれば、あの敵方の繰り出す卑劣な攻撃などはそのお膳立てをしているだけに過ぎないように思えてきたのです。

横山先生もそうしたさまざまな問題点を考えた上で、私にすべて任せると託して下さったのかもしれません。私はそんなことからごく自然な気持ちの流れに乗って話を展開していきましたし、協力して下さった他の作家も話の流れに沿って、無理なく話を受け継ぎまた受け渡してくれました。

 前述しましたがギシン星編を映画として観たいという声は、どこからどのようにして始まったのか、まったく知らされていませんでしたので時代は次第に変わりつつあるのだなと思い始めました。この頃はもう女性が男性を目の前にしてまったくひるむような状態ではなくなっていたのではないでしょうか。しかも自分たちでこれはいいと思ったら、男性の前だからと遠慮していると遠慮しているようなところはなくなってきていたのです。いいものはいい。駄目なものは駄目と、はっきりと意思表示をするようになっていたのです。恐らくスポンサーであったバンダイさんも想像すらしていなかったことでしょう。しかし残念ですが、どなたがその呼びかけの原点であったのか、私はほとんど記憶していないのですが、どこかのイベントでお会いしていたような気もするのですが、何といってももう18年も前のことです記憶も定かではなくなっています。兎に角彼女たちは東京ムービーの担当者と交渉をして、映画の実現のために全国的に署名を集め始めたはずです。あのエネルギーがどんなものであったのかまったく判りませんでしたが、若い情熱が仲間を呼び込み10万人という署名を集めることに成功してしまったのだろうと思います。ついに12月18日東宝東和系で1時40分にまとめた「ギシン星編」を公開するということに決定したのです。

                    「ゴットマーズ・軽井沢ミイティング」1.jpg 「ゴットマーズ・ファンの反応を」1.jpg 「ゴットマーズ・軽井沢で協議」1.jpg

 

 7月20日から22日にかけて、私の軽井沢の山荘にメインスタッフが集まって、これまでの「ゴットマーズ」に関しての総括をしてみようということになったのですが、それに雑誌「アニメージュ」のO記者も参加して取材するということも行って、ファンレターの点検をして支援して下さった人々の思いを共有しようという思いを披露したりしました。

            「ゴットマーズ・映画台本」1.jpg 「ゴットマーズ・映画AR台本」1.jpg 「ゴットマーズ」(パンフ)1.jpg 「ゴットマーズ」(チケット)1.jpg

 

結集したファンたちは、10万人という署名集めを達成するばかりでなく、チケットも東京ムービーと協力して工夫して制作しました。懐かしいもので台本と共に今でも保存してあります。1082年12月18日東宝東和系で公開された「ゴットマーズ」は、恐らくファンが作ったアニメーション映画というのは、これが最初で最後であったのではないでしょうか。新世紀が始まってからももう20年もたつのです。1981年に始まった「ゴットマーズ」ですが、あの頃のファンも今はすでに50代から60代になっているでしょうね。いや、そのお子さんたちは新たなアニメファンとして活動しているかもしれませんね。

 

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アニメと音楽の部屋☆ ア43「マーグ・地球に死す!」 [テレビ]

 

 いよいよ19話が放送になる日が近づきました。

 前回すでに延長が決定したので、それについてのさまざまな問題を考えた上で次のシリーズへつづいてもいいような設定を、ギシン星編の山場である19話あたりから準備しておかないといけないので、それなりの準備をして脚本を書きました。しかしどこをどのように書いたかは、はじめに読んでしまったらつまらないでしょうから、放送についての話をしてからにしましょう。

先ずは放送寸前のファンの様子から書いていきましょう。

マーグを殺すなという声が全国から聞こえてくるような気がしますが、今となっては不気味な沈黙となって広がりながら、俄かに鎮まり返ってしまいました。作家はマーズの運命に関して、結局どういう結論を下したのかを放送で確認してみようということにしたのかもしれません。放送日にはまったく訪ねて来るファンもいませんし、電話をかけてくる者もいませんでした。

 横山光輝氏の「マーズ」という原作がテレビ化されることになった時、先生から時代に合わせて私に自由に変えて書いてくれてもいいという許可を頂いたこともあって、当時社会問題になっていた家庭内暴力や家庭放棄ということが社会問題になっていたので、本来は一緒に育つはずであった兄弟が、無理矢理宇宙と地球とに分かれて暮らすという運命を担わせました。不幸な歴史を背負ってしまったために止むを得ず戦わざるを得なくなってしまった不幸な関係を書くことにしたのですが、そうした不幸を生んだ原因が、実は今マーグの生きているギシン星を支配する皇帝ズールであるということを知るのは、地球名明神タケルです。それからの二人の兄弟の葛藤をさまざまな形で描いてきたのですが、二人ともすべての宇宙に生きる者の平和を願いながら、ついにマーグは悲劇的な運命を背負わされながら、地球との戦に突入しなくてはならなくなってしまったのでした。しかし戦いの最中に兄弟が真の平和を求めているのだということに気が付いた女戦士のロゼは、真に戦う相手は地球ではなくむしろギシン星の皇帝ズールであることに気付くのです。しかしもうその時マーグは、ギシン星を裏切る者として屠られてしまうのでした。

結局私はここで回数を追うごとに高まる、マーズを殺さないでというファンの思いを無視するようにマーズの悲劇として話をまとめたのです。ファンは恨んだでしょうね。しかしこれは番組を始める時から、組み立てていたクライマックスの形だったのです。それはどういうことがあっても崩さないという決心をしていた通りの終わり方でした。きっとそうした私の思い込みは、流石にバンダイも拒否できなくなったのでしょう。番組の延長を申し出てくれた時も特別に注文はありませんでした。

兎に角アニメーションは制作するのに時間がかかりますから、番組が終わるのを待って突然延長問題が決まっても対処できなくなってしまうという事情もありますし、制作会社の東京ムービーにも一寸困った事情があったのです。社長になった藤岡氏はアメリカへ行って「ニーモ」という作品に取り掛かっていて、まったく日本の会社には顔を見せることもないのです。

 結局私はそのどちらの会社にとっても不都合のないようにする手だてを考えなくてはなりません。しかしその時その時の会社の都合で、大事なドラマの流れを決める構成は変えてしまってはならないというのが私の信念でした。マーズが狂人を装ってズールの様子を探っていたところを見抜かれて洗脳されてしまうと、その副官として指揮をするようになった女戦士ロゼを、私は次のシリーズへ繋ぐ役割を果せようと思ったのです。

                  「ゴットマーズ・ロゼとマーグ」.jpg 「ゴットマーズ19・台本」1.jpg 「ゴットマーズ19・AR台本」1.jpg

 

 

 

これまでこうしたアクションものではほとんど登場人物は男性が中心でしたが、私は時の流を分析していると女性に対する注目度が高まりつつあるのを感じていましたので、かつてギシン星の植民地で暮らしていたロゼという女性は超能力を持っていたことから、それを利用しようと考えた皇帝ズールに採用されて重用されてきた女性という経歴の持ち主としたのでした。


狂人を装ってズールの悪行を探って地球のタケルに連絡を取っていたマーグが、やがて捉えられて洗脳されてしまうのですが、そんな彼を監視しながらギシン星の前線司令官マーグの副官として彼を操り出すという役割を演ずるようになることにしたのです。しかしマーズ・・・明神タケルを中心としたクラッシャー隊との熾烈な戦いを演ずるうちに、彼の世界平和に賭ける思いに共感したロゼは、やがてギシン星を支配している皇帝ズールの打倒に協力することになるのでした。

                                  「ゴットマーズ25・台本」1.jpg 「ゴットマーズ25・AR台本」1.jpg

 

 

 

 

マーグの運命的な死に至る19話を執筆する直前に、番組の延長問題が持ち上がりましたが、兎に角マーグの死についてはこれまで考えていた通り運命的な死を迎えることにしました。副隊長の女戦士ロゼはその彼の悲劇的な最後の時を見届けることにしたのです。そのためにも一体彼女はこれまでどのような人生を歩んできたのか、その背景などについてきちんとしておかないと、新しいシリーズで活躍することができなくなります。そこでロゼはギシン星の植民地で生まれ、特殊な超能力があったことから朝廷へ呼びつけられて皇帝ズールに重用されてきていたということにしました。そしてやがてマーグの副官として、地球にいるマーズとの戦いを指揮するようになるのです。しかしマーズの求める地球の平和ということに目覚めたロゼは、これまで地球を苦しめつづけたズール皇帝との大決戦を挑むタケルとクラッシャー隊に協力して、やがては平和な宇宙空間を実現するのです。しかしもうその時から新たなギロンという新しい支配者との戦いが始まってしまったのでした。

 

そんなことを考えながら19話「マーグ・地球に死す」は書き上げたのですが、それが新たなシリーズ「マルメロ星編の」の始まりになりました。

 

マーグの運命に深くかかわることになったロゼも、わたしが創作したキャラクターでしたが、演じてくれた声優の鵜飼るみ子さんと対面ができたのは、それから20数年後のイベントの時だったのです。他のメインの方々にはお会いする機会がかなりあったのに、なぜかロゼには出会う機会は恵まれませんでした。それだけに出会えた時は大変感動的でした。

 

 

 

 

 

 


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告知と放談の部屋☆ 放64「構成は崩しません」 [テレビ]

 

番組に人気が集まってくれば、その人気の高まりに乗って、更にその流れを維持していきたいと思うのは制作者として当然の願いというものです。19話でのマーズの運命の行方がファンの間で高まってきていることから、もしその意向を尊重してくれないかといわれてしまったらどうすればいいのでしょうか。

今回はあくまでも「ギシン星編」というシリーズを導入部と考えて、次の話はそれから展開する話にしていこうということです。そしてもし幸運にもその後の話の様子で延長が許されるのであれば、それまでの話を総轄するものにでもしようと大きな物語の進行を考えるようになったのでした。

これまでにもかつて公開した作品の感動が忘れられないといって、前作の設定を活かして違った話でもいいから新作を作って欲しいということに応えて制作するということはできます。しかし今回のように、まだシリーズの中での話が進行中というところで、今決めている悲劇ではない話に変えて下さいという要望が積み重なってしまったらどうしましょうか。私は「ゴッドマーズ」が始まる時、シリーズ全体の組み立てを任されましたが、その結果19話あたりでマーグの運命の頂点が来ると計算して構成しました。それに向って私はもちろんですが共同執筆者である作家たちも、みな同じ方向を向いて話を積み上げてきていたのです。ファンの熱望が高まる中で、マーズを死なせないでという訴えが高まってきています。そのことについてはそろそろ決着をつけておかなくてはならないなと思っていました。

テレビの場合これまでにもよくあったことですが、テレビ番組では視聴率がある程度高い状態を維持していたら、時間がたったからこれを終わりにするのはもったいないので、決められた話の流れはあるけれども、この際多少問題はあってもバジョンアップした形で番組を延長してしまったり、内容を変えてしまって無理矢理延長したりすることがあります。しかしそんな作られ方をした番組は、ほとんど成功したことがありません。兎に角人気を得たからといっても、それに便乗するだけでは決していい結果は出ないということです。

 そういうケースを数多く見てきましたし、そういったことに加わって無理矢理制作したこともありますが、脚本家としてもあまり気持ちのいい状態にはなれませんでした。一つの作品ははじめから起承転結を経て結末に到達した時には、それですべては終わりにしておかなくてはいけないと考えていたからです。それなのに前作の評判がいいということから、更に高額の営業利益を得たいという欲求からどうしても二匹目のドジョウに期待しまって、特別な工夫もせずに前作の人気に便乗して第二弾などといって制作するのですが、結果はほとんど期待通りになったことはないのが通例です。

 卑近な例でお話するとしたら、私が作品作りに夢中に取り組んできた「宇宙戦艦ヤマト」にこんなことがありました。このシリーズについては、決して無理矢理話をつづけるということだけはやるまいと心に誓っていたのですが、「さらば宇宙戦艦やまと愛の戦士たち」を制作した後で、直ちに次の「ヤマトⅢ」の制作に掛かろうとした西崎義展氏のやろうとしたことは、営業ということを考えれば当然の決定ということであったかもしれませんが、前作の映画のエンデイングでかなりはっきりと、もうヤマトは二度と会えなくなりますと宣言したはずなのに、舌の根も乾かない内に平気で次の作品にかかると発表したのです。

これでは明らかに前作のラストシーンに涙したファンの気持ちを逆なでするのに等しいことです。私はどうしてもそういう変節には同調できないので執筆の拒否ということを通告しました。あの時はそれまでの経緯から、やっと思い通りの大ヒットという作品を制作し終えたのですから、潔く同じ路線の作品作りは諦めて、新たな作品作りに挑みましょうということに進むべきだったのです。ところが彼はそれをあっさり覆して前作の大ヒットに便乗して同じ路線で稼ごうということに踏み切りました。もうこれで「ヤマト」とは会うことがないでしょうとまで、わざわざ映画の最期のロールで宣告したはずなのに、それをあっさりと忘れてパートⅢの制作を発表したので、私はどうしてもそう言ったいい加減さが嫌になってしまったのです。

もうこの人とは一緒に仕事をすることはできないと思ったのは其の時でした。

 あの時感動の涙を流してくれた純粋なファンの気持ちを大事にできない姿勢には、どう説得されても乗り切れなくなっていたのです。

 そんな苦い経験をしてきたこともあったので、今回の「ゴッドマーズ」でも作品に取り組む姿勢は変えないということを考えつづけていたのです。

思考錯誤しながら私はついに結論を出しました。

 予定通りマーグは悲劇的な運命を背負って死んでいくことにします。

それはこれまで共に話を運んできた文芸部のO氏とも確認してきていたところです。

共同執筆する作家たちもみなその組み立てを見つめながら話を組み立て、シリーズを盛り上げてきてくれているのです。

新たに始まるシリーズの方向を固めたら、その構成と同時に19話がどう書かれたかを他の作家にも提出しなくてはなりません。私はついに次のシリーズへの受け渡しができるように工夫して書きました。

 話が展開するに従ってその悲劇的な運命が迫って来てもいますが、私はそうした状況も大事にしたいとはっきりファンに対して宣言していたのです。お話の積み重ねをしていく上で、彼は必然的に悲劇的な死へ向かっています。それを嘆願が集まったからといって変更してしまったら、それから後の話をどう組み立てればよいのか見当がつかなくなってしまいます。如何にも視聴者の思いに応えるということにはなるでしょうが、それではここまで高まってきたファンの緊迫感は、一気に崩れてしまって気が抜けた状態になってしまうでしょう。とてもそれから新しいシリーズがつづくといっても、高まっていた熱気は冷めてしまって、見る気も失せてしまうに違いありません。それではマーグの悲劇の解消の説明をするだけでシリーズを締め切らなくてはならなくなるでしょう。

 私は折角設計図の通りに組み立ててきたものを、捨ててしまうような愚かなことはしないつもりでした。

もう人気の高まりに感動している時間はありませんでした。

ギシン星編があまり予想外の評判になってしまったこともあるのですが、次のシリーズも登場人物などの設定を活かして、まったく変わった内容の話を作るということだけはやらないつもりでした。そこで私はかつて漠然と考えていた新しいしいシリーズは「ギシン星編」を物語の完結編とは思わずに、あくまでも次のシリーズへ橋渡しをする導入部だという考え方をすることにしたのです。そこで後半からマーグと深くかかわり出していたロゼという女戦士を、マーズの運命的な戦に絡ませようと考えたのです。

番組の延長ということを考え始めると、これまでの構成を壊さないで次のシリーズへ受け渡さなくてはなりませんが、その前に新たなヒロインとしてマーグの死に絡ませる以上、彼女のこれまで描かれていない人生について固めておかなくてはなりません。そんなことを考えながら19話をまとめていったのでした。


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アニメと音楽の部屋☆ ア42「カミソリ郵送事件」 [テレビ]

 

 通常シリーズ構成に関しての打ち合わせや、毎回に関しての打ち合わせは文芸部の部屋でO氏と行うのですが、かなり好調な運びで推移していることもあって、いつも和気あいあいで進行していました。視聴者からのファンレターもかなり増えてきていましたし、私の生んだマーグというキャラクターが、すっかり番組の中に落ち着いて活躍し始めると、その運命については日に日に関心が高まっているように思えます。それにはもちろんそれだけの理由があります。このところファンレターがじょじょに増えつづけているのは、番組の進行を追うに従ってズール皇帝が支配するギシン星で、彼らの陰謀を探って地球にいる弟のマーズへ・・・つまり明神タケシへ、密かに知らせ始めていたからでしょう。ところが彼が可愛がっていた鳥が皇帝の腹心に嗅ぎつかれてしまって、それがきっかけとなってマーズは逮捕され洗脳されてしまうのです。このあたりから視聴者の関心は一気にマーグの運命に関する興味が高まってきていったように思います。

 宇宙のギシン星で暴君であるズール皇帝の配下として生きているマーグには、どうしても悲劇的な死がやって来そうだと感じるようになったファンは、日増しにマーグを死なせないでという嘆願書を送り付けてきます。私は雑誌などでもマーグの運命の行方はもうすでに決まっていると宣言するようにしていました。あらかじめ決めているドラマの構成は変えたくなかったからです。視聴者はますます死を現実のものとして受け止め次第にマーグの死が近づいていると感じ始めたのでしょう。この頃は放送の時間帯が夕刻近くという大変視聴率の取り難い時間帯だったのですが、女子高生たちは部活の時間と「ゴットマーズ」の放送時間が重なってしまうために、みな授業を抜け出してしまう者が増えていると、かなり評判になっていたのです。ところが「ゴットマーズ」で評判のマーグが次第に危険な状態になりつつあったために、女学生はじっとしていられなくなり、部活をさぼって、家へ帰ってしまう人が激増してしまったといわれています。まだビデオの録画装置・・・つまりレコーダーが高くて、誰でも持っているという状態にはなっていなかった時代です。その日の放送を見損なってしまったら諦めるしかなくなってしまいます。そんなことからさまざまな困った現象を起こしていたのです。

東京ムービーへ寄せられるファンレターも、洗脳されたマーグがギシン星前線基地の戦闘隊長に指名され、その副長となった女性戦士ロゼによって操られるようになる14話あたりから、訴えは次第に激しくなってきていました。

 ズールはさまざまな手段で地球にいるタケルを追いつめ、彼の戦う最後の手段である六神の合体したゴットマーズを無力化しようと動き出します。ロゼに付き添われたマーグの異変に気付いて問いかけるタケルに、彼は却って弟を殺害しようとして迫ってくるのです。

マーグはロゼの指揮に従って、タケルを守護する六神合体のゴットマーズを抹殺しようとし始めます。それを跳ねのけるマーズと責めるマーグの熾烈な戦いが展開するうちに、ファンはマーグに死が近づいてきているのを感じるのでしょう。それを阻止しようという気持から彼を死なせないでという思いを訴えてくるようになっていたのです。

アニメーションの場合、その制作は何週間も前に制作されるので、そんなに切羽詰まって制作するわけはないのを知っているのでしょう。放送の予定日が近づいてくるのに従って、マーズの運命を心配するファンレターは日に日に増えていきます。

そんなある日のこと、雑誌の取材を受けた私は、マーズに運命の時がきたと思ったら、きちんとそれだけの働きをしたところで死なせますと答えたのです。ところがそのようなことが雑誌で発表されると、一気にマーグは絶対に死なせるなという声となって拡散していったのでしょう。そんなある日のこと、文芸部の部屋で山になっているファンレターをチェックしていた文芸担当のO氏は、びっくりしように声を上げました。

「封書の中に、こんなものが入っていましたよ」

こわごわと一枚の両刃のカミソリの刃を持っていました。

絶対にマーグを殺すなという身近な脅迫文と共に、両刃のカミソリの刃が入っていたのでした。流石にO氏はびっくりしてしまいましたが、それから暫くはマーグの死についての話をしたものです。とにかくファンの思いは充分に理解できるのですが、こういったことで、はじめから構成されていたシリーズの運びが変更されてしまっては、これから先の話の運び方もガタガタに崩れて行ってしまいます。そんなことは絶対に許されるものではありません。しかしマーグを死なせないで欲しいという嘆願書は、次第に殺すなという脅迫文に変わっていました。その思いが高まりすぎた結果の所業なのでしょうが、そのような状態にまで気持ちを高めてしまったのは、そうなることを計算に入れながら話を組み立ててきたのは計算通です。私は視聴者との戦いに勝ったと思いました。

彼らがこれほど思い詰めるほど、マーズという男性の運命に共感した結果です。本来は原作には存在しない人物でしたが、彼は完全に物語の中で生き、これまでの登場人物たちと違和感のない想像人物となりましたが、私にとっては大変嬉しいファンの反応ぶりです。私は彼が一番輝いた時に死なせてやろうと思っていました。

つまり番組の人気に便乗して、折角運命的な死を遂げるように組み立てて来たことを、ファンの熱望だからといってマーグの運命の行方を変更してしまうようなことだけはしたくないと思っていました。

番組も半ばを過ぎる頃になると、一寸気になるようになるのはこれまでの番組の反応についてです。どう思っているのかということがスタッフの中で話題にあがるのです。その結果によっては番組の延長問題に関係するからです。私たちは完全に成功していると思っているのですが、その判断をするのはあくまでもスポンサーです。番組を提供した結果商品の販売にいい効果があったかどうかということが問題になるはずです。番組が始まる時の経緯を考えると、一応契約通り26話まで制作したら番組としては打ち切るという結果になるかもしれません。しかし私はこれだけ人気が集まってきている番組を、バンダイが捨てるようなことはないと確信していました。もしそうだとしたら、アニメーションの制作状況からそろそろ準備に入らないと放送に間に合わなくなってしまいます。延長問題は営業担当が行なっていると思うのですが、シリーズの構成を任されていた私としては、希望的な観測で延長決定という連絡が来た場合を考えて、次のシリーズの方向を漠然と考えていたりしていましました。勿論この時は、ファンたちの希望に沿った形で話を進めてくれという要求が出て来るようなことは考えてもいませんでした。もしそのような方向に話を進めてしまったら、シリーズのクライマックスもまったく見当がつかなくなってしまいますし、ファンタにとってもマーズの運命の危機が迫ってくるのと一緒に高まり切ってきていた気持ちが取り外されてしまって気が抜けてしまうはずだと思うのです。絶対にそんなことにはならないという期待を抱いて作業をつづけていました。共同執筆者である作家たちも、みな同じ方向を向いていたはずです。

そんなところへ、プロデユウサーから番組の延長という連絡が入ったのです。

私はかねてから考えていたある構想を思い浮かべながら、それを19話のマーグの死という話の中で、ごく自然な形で入れておこうと思いました。


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アニメと音楽の部屋☆ ア41「戦う兄弟・マーズとマーグ」 [テレビ]

 

 「ゴットマーズ」の大きな流れについては前回お話した通りですが、兎に角視聴者の人気を確立したのは、第一部の「ギシン星編」の話の展開です。ここではそのあたりのお話に戻してお話することにしたいと思います。私はかつて「さすらいの太陽」の原作者としてテレビに登場した時から、シリーズを書く時には、その時代の空気を象徴的に漂わせておくことにしておきました。ギシン星で生まれたマーズが悪魔のような支配者ズール皇帝によって地球の破壊のために送り込まれ、今は明神礁で科学者に拾われて明神タケルとして成長するのですが、そんな彼に宇宙から呼びかけて来る謎の声があるというところから「六神合体ゴットマーズ」は始まりました。その謎を追う話は一気にドラマチックな兄弟の話となって展開していきました。タケルはもし自分に兄と名乗る人がいるのであれば、是非会いたいと思いうのですが、どうしてもその人が宇宙にいるというのが信じられません。それまで天涯孤独だと思い込んでいたタケルは、次第に兄という存在を信じるようになり、ついにはクラッシャー隊の基地から抜け出して謎の声を追って行ったりします。そんなタケルの思いを利用して、ギシン星からの刺客が差し向けられ、辛うじて仲間の援護と守護神のゴットマーズに救われるのですが、同じ頃ギシン星で弟との対面を願いつづけるマーグは、別れ別れになって生きることになってしまった真の理由を伝えたくて、必死で地球へ呼びかけながらズール皇帝の悪だくみを探りつづけていたのです。

 前にもお話したことがありますが、これが放送になる頃の時代は、世界的な石油ショックの影響で、次第にこれまでの生活を変革せざるを得なくなりつつある時代でした。それと同時に人々の考え方も生活のあり方も、次第に変革を求めて動いていたのです。どうしても旧世代と新世代というべき若者との間で亀裂があって、学校では校内暴力、家庭内では親子、兄弟の間でも暴力問題が起こったりしていた時代です。会社の中では窓際族といわれる差別が行なわれ始めていた、なかなか問題の多い時代に送り出した話です。私はそんな時代を生きる人々に見て貰う番組として、ただ興味だけでファンを引っ張っていくのではない番組として、兄弟という関係についての話を設定しておいたのです。私は敢えて求め合いながらどうしても巡り合えないでいる兄弟の悲劇を書いてみたのです。実社会では社会に漂うひずみ、家庭内に生まれるひずみというものが、次々と表面へ浮かび上がってくる時代の様子を、宇宙のギシン星という世界に置き換えて描くことにしていました。原作者の横山光輝先生はそうした時代の混乱を知っていらっしゃったので、私の思う通りに書いて下さいといって下さったのでしょう。「六神合体ゴットマーズ」は、まさに激動するこんな時代に生まれたのです。

かねてから私はシリーズ物を手がける時には、こうした時代の背景を話の裏側に潜めながら、視聴者を引っ張っていこうと思っていました。ギシン星で成長したマーグはまだ彼が幼い頃に地球の破壊に向けて、弟のマーズを地球へ送られてしまうという、二人の運命を・・・というかイデアとアイーダの家庭に悲劇的な運命を与えてしまうという社会的なひずみに置き換えて書くことにしました。宇宙のマーズは地球に起こりこまれててしまった弟マーズ・・・地球名の明神タケルと会って、彼らに悲劇的な運命を与えることになった、悪魔のようなズール皇帝の生み出す企みに挑もうとするひずみをと重ね合うように書くことにしたのです。

マーズは一刻も早くそれをマーズに伝えたくて、必死で地球へ呼びかけていたのですがなかなか思うようにはなりません。そこでマーグは狂人を装って、愛鳥を宮殿に送り込み、皇帝の策略を探り出させてマーズへ連絡を取ろうとしています。ところがそんなマーグの密かな企みは、ついにズール皇帝の宮殿へ忍び込んでいた愛鳥という存在を嗅ぎつかれてしまい、直ちにマーグの逮捕になってしまうのです。

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 逮捕されたマーグは弟のマーズと対面することを許されるのですが、そこでマーズを抹殺せよと命じられるのです。マーグはそれを機会に、母から受け取っていたこれまで別れ別れになってしまった経緯を、弟に伝えようと決心して木星へ向かいます。

 

  マーグとマーズの周辺には、皇帝の配下である刺客たちはマーグが予定通りにマーズを抹殺するかどうかを監視しています。

 

 やっと会えたことに感激して、時を費やしているわけにはいきません。

 

 マーズは母から与えられていた記憶のデータ・・・これまで辿ってきた皇帝ズールによって与えられてしまったイデア・アイーダの家族の悲劇の歴史をマーズの記憶に移し替えていくのです。

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マーズの怒りは次第に高まっていくのですが、このままギシン星へ向かって行ってズールに挑むわけにもいきません。マーズもタケルと同じ思いに駆られていくのですが、もういつまでも兄弟の思いを確かめ合っている時間はありません。

 

マーグはマーズとうまく別れるために、やがて「マーズ戦え!」といって挑みかかるのでした。お互いに相手の立場を理解しながら、真剣な戦いを演じなくてはならなくなってしまうのでした。

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「戦っている間だけは無事でいられる」

 

マーグの悲痛な叫びが聞こえます。

 

決して戦うことが目的ではなかったマーグでしたが、ギシン星ではズール皇帝をはじめ腹心たちは、マーグがマーグを抹殺する瞬間を見届けようとしていたのでした。

 

 兎に角闘っているふりだけでもしていれば、その間だけは生きていられるという、実に皮肉な運命の瞬間を生きていたのでした。しかしそんな二人の戦いにも、結局決着をつけなくてはならなくなってしまう時がやって来ます。その時を促すことになったのは、ズールによって送り出された暗殺ロボットを使うシーラであったのでした。マーズはやっと兄とのめぐり逢いを果たしながら、シーラの攻撃をかわさなくてはならなくなってしまったのでした。

 


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告知と放談の部屋☆ 放63「雑誌での戦いに負けるな」 [テレビ]

 

 若い人を中心にして、アニメーションに対する興味や関心が高まるようになると、各出版社では主にアニメーションを扱う雑誌を出すようになっていましたが、私は当時の様子を思い出すために、保存してあるアニメ誌を書庫から取り出してみたのですが、大雑把にいって次のようなものがあったような気がします。徳間書店の「アニメージュ」角川書店の「ニュウタイプ」秋田書店の「マイアニメ」学習研究社の「アニメデイア」「アニメV」ラポートの「アニメデイア」富士見書房の「ドラゴン」などというものなのです。果たして現在も存在しているかどうかは判りませんのでお断りしておきます。

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 この中でも徳間書店の「アニメージュ」は業界のリーダーになっていましたから、毎月ここでトップ記事として扱われるかどうかということが、その時のアニメーション番組の行方を占うきっかけになるほどです。もしここでトップ記事として取り上げられないままであったら、視聴者の興味や関心を寄せて貰えないことになってしまうので、番組自体がほとんど評判にならないままで推移してしまいます。脚本家にとってはどんな作品にかかわるか判りませんが、取り組む時の気構えはまったく変わりません。視聴者の支持が得られるようにしたいと思うのが常です。しかし作家がどんなに頑張って書いたとしても、それだけではなかなか多くの視聴者の関心を呼び起こすことはできません。やはり雑誌社のようなところが後押ししてくれるかどうかで、番組への注目度を押し上げてくれる効果は左右されるものです。出版社にとっても人気番組の作品を扱うことができれば、当然ですが読者を数多く獲得することになるわけですから、扱う記事に関してはそれぞれ工夫を凝らすことになるのは当然です。

 1981年の秋番組は、半年くらい前からキャンペンが始まりますが、業界のリーダーであった「アニメージュ」は「機動戦士ガンダム」を制作したことで実績のあるサンライズ作品を中心にした紙面づくりをしますから、今回は若手の星山博之氏が原作として脚本を書く「太陽の牙ダグラム」という作品が中心になるようです。東京ムービー制作の「六神合体ゴットマーズ」は、ついでに扱われていたにすぎません。残念ですがほとんど注目の番組として取り上げては貰えませんでした。このままでは視聴者の興味も関心も呼ぶことができないままになってしまうはずです。しかし私は番組が始まればきっと興味を持ってくれるという自信を持っていましたが、兎に角早いうちに紙面作りの中心となる作品に押し上げる機会がなくては、どうしてもサンライズの作品中心の紙面を作ることになってしまいます。私はすでに「アニメージュ」とは「マジンガーZ」「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」「エースを狙え!」などでのお付き合いがありましたが、やはり今回は制作会社の人気度に差がありますから、雑誌の紙面づくりはどうしても実績のあるサンライズを中心としたものになってしまいそうなのは止むを得ないかもしれませんが、実はこのサンライズの脚本家として登場してきた若手の星山博之氏とは、私が動画界へ入る時からいろいろとその頃の動画界の様子について話してくれて、私の動画界へのきっかけを作ってくれたことがありましたので、何かと付き合いを重ねてきていたところであったのです。同じ業界で仕事をする以上やむを得ないめぐりあわせですが、そんな彼と番組を通して戦うことになってしまったのでした。

私は東京ムービー文芸部で、必ずアニメ誌を制覇しようと宣言してスタッフを励ましていたのですが、何回か番組が進むと私の意気込みが編集部にも伝わったようで、番組がスタートして間もなく「六神合体ゴットマーズ」対「太陽の牙ダグラム」という、アニメファンの声で構成した記事を企画してきました。そして放送が始まってから二か月もすると、ついに「ゴットマーズ」は「アニメージュ」の表紙を飾るようになったのです。番組としては4回放送を終わったところですが、視聴者に関心を持って貰うということには成功したようです。

                                        「ゴットマーズ・表紙1」1.jpg 「ゴットマーズ・表紙2」1.jpg

  

1982年1月10日発売の「アニメージュ」では、ついにマーズとマーグが表紙を飾ってしまいましたし、それから後3月10日発売でもマーグと女戦士のロゼが表紙を飾っています。兎に角これで番組のスタートに当って目標に立てていたことは、目的通りに達成することができました。この頃からの流れとしては、兎に角勢いづいたままで番組は推移していくことになるのですが、その一話一話を取り上げていくことは困難ですので、大雑把に番組が修了するまでを辿りながらお話していこうと思います。

番組の回数が進むのに合わせて女性ファンの動きが活発となって、第一部のギシン星編が終了するころには、その映画化という運動が盛んになって、ついに実現してしまうということがありました。もうここまでくれば勝負はあったようなものです。

それらのお話は、また別の機会にお話することにして、1981年10月2日から始まって1982年9月10日で終了した「ゴットマーズ」は、特に女性の支持を受けることになって、他の作品を圧倒していきました。どの雑誌もこの番組の話題を取り上げなくてはならなくなってしまったほどです。

第一部「ギシン星変編」では「マーグ地球に死す」をピークとして人気も頂点に達していましたので、スポンサーのバンダイかも打ち切りという申し出はなく、第二部として「マルメロ星編」に入って、女戦士のロゼの活躍と霊体となったマーグとの連携でマーズの活動を援護するようになり、1982年6月10日発売の「アニメージュ」が発表した人気投票では、作品賞のグランプリ、キャラクター部門の第一位という賞が与えられました。そんな輝かしい成績も残しながら、第三部である「地球編」にまで突入して12月24日で番組は終了したのでした。その間ほとんどの雑誌は「ゴットマーズ」の話題を除いては紙面を作ることができなくなってしまったほど人気を得ていったのでした。


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