「ゲンノショウコ」


 昔はよく聞いた言葉でした。


 子供が下痢などして一寸お腹の具合がよくないなどというと、近くの世話好きの小母さんは「ゲンノショウコ、ゲンノショウコ」などと言ってなんでも聞くからと言って薬草を煎じた飲み物を持って来てくれた記憶があります。


 このゲンノショウコなどというものは、結構土手の道端などにはえていたようでしたから、子供同士で遊んでいる時なども見つけたりしていたような気がするのですが・・・。


 兎に角よく利くというので、昔は「医者いらず」とか「医者たおし」などともいわれていたようですが、その。名前の由来にしても、兎に角ゲンノショウコがよく利くので、一寸した時の庶民の手当の智識として広がっていたのでしょう。そんなことから通称ゲンノショウコを当て字にして、「現の証拠」などと言われるようになったといわれています。


 ただ現代ではどうでしょうか。