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☆閑談とちょっと気になる新言霊の部屋☆言35 [趣味・カルチャー]

       「大寒小寒のわらべうた」


昔の「わらべうた」の中にこんなものがありました。 


 


大寒 小寒


山から小僧が泣いて来た


何といって泣いて来た


寒いといって泣いて来た 


 


岩波文庫によると、こんなわらべ歌が歌われてきたのは、山形、福島、茨城、群馬、千葉、東京、静岡、愛知、岐阜、岡山、愛媛だといわれていたといいます。


そんな「わらべうた」の中でも三重、香川では、 


山にずっきん(頭巾)おいて来 


というのもあるそうです。


これを見ると、これらの「わらべうた」が多くの場合太平洋がわの地方で歌われていたそうで、その理由を調べた結果ある理由が判りました。冬の寒い風はシベリヤやモンゴルの方から、日本海を越えて日本に吹き込んで来るので、そのために日本海側の地方では寒さが海からやってくることになるようなのですが、寒い風は日本列島を縦断する山脈を吹きこえて太平洋側の地方に吹きおろすのですので、そのためにこの地方では寒さが山からやって来るので、この風は乾いているために肌に突き刺さるといいます。


山を越える時に雪を降らせて乾いてしまうからだそうで、その雪が「わらべうた」では「頭巾」と表現されたのだろうということです。


 それぞれの地方で、おかれた環境の特徴を反映した季節の現象を、わらべ歌に反映して歌っていたわけで、科学全盛の時代では生まれない「わらべうた」かも知れませんね。



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