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☆閑談とちょっと気になる新言霊の部屋☆ 言17 [趣味・カルチャー]

      

「海獣蜃気楼」


 いつも話題で取り上げられるのは、富山湾でおこる現象が蜃気楼というものです。勿論現代の人は科学的な光の屈折で起こる不可思議な現象であるとしか思わないでしょうが、恐らく古代の人々にとっては、神が何かを暗示する怪奇現象だと思って、気持ち悪い思いでいたに違いありません。


ものの本による解説によりますと、蜃気楼の「蜃」というのは、ハマグリのことだそうで、これが気を吐くので、空中に楼閣が現われるのだなどと言われていたようで、ナマズが激しく動くので自信が起るのだという話とつながるような話ですが、私が少年時代にそのナマズが動くのを察知する能力があるというので、防火水槽に雷魚を買っていたことがありましたが、こういった話には様々な尾ひれがつくようで、「蜃」は鮫竜の仲間で大きな角のある蛇のような動物で、これが蛇と雉との混血児だという説もあったのだそうです。


 勿論それ等はほとんど信用できませんが、富山湾の蜃気楼については、冬の話題としてしばしば他の仕舞えてくれます。


 冬の間日本アルプスに積もった雪がはるになって溶け出し、それが流れて富山湾に注ぐので海水温が下がるのですが、そうなると海面すれすれの空気は温度が低くて濃くなります。するとその上を吹く風はそれに比べて温度が高くてうすいので、そこで屈折が起って遠くのものが浮かび上がって見えて来るということになるらしいようです。つまり蜃気楼というのは現代的に説明すると、ただ光が屈折して起こる現象ですということになります。


 あの砂漠に起こる蜃気楼も同じようなことなのだそうですが、古代の人にとっては突然起こる神の啓示ではないのかと思って、よくないことが起るのか、はたまたよいことが起るのかと、普通ではいられなかったのでないでしょうか。


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