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☆閑談とちょっと気になる新言霊の部屋☆言31 [趣味・カルチャー]

                     「斟酌」


「斟酌」という言葉は、一時期新聞・報道などマスコミで政治面の話題を扱う時に、盛んに使われました。誰の耳にもお馴染みになってしまったでしょう。特に故安倍内閣総理大臣の頃には、そのお友達といわれる人々との間に、厄介な書類がやり取りされる取引などが行われる時などに、どうしても厳しい取り決めがあっても、総理大臣という立場の人との関係が判ると、たちまち「斟酌」というものが働いて、困難な取引も意外にたやすく許可が出てしまうということが起ったりしました。つまり取り調べも手加減されてしまうことがあったらしいといわれていました。しかしこの「斟酌」という文字は、酒などを酌み交わすことを表わすもののようです。杯をかさね、周囲の人とも酒を酌み交わして関係が深まり、縁が深まります。そんなことから、先方の事情を汲み取るということで使われるのが「斟酌」だったというのです。


 


こういう思いやり、気づかいというものは、自然に日本人には備わっているらしいのですが、時代が進むにつれてこの美徳も、悪用されてしまうようにもなってしまっています。せめてこうした気遣いをする気風だけは、いつまでも大事にしておきたいと思うのですが、政治家のみなさんには、是非「斟酌」を悪用しないようにお願いしておきたいと思いました。


 


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