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☆閑談とちょっと気になる新言霊の部屋☆ 言15 [趣味・カルチャー]

「千秋楽考」

 恐らく多くのみなさんは、「千秋楽」といえば、きっと大相撲の最期の日、最後の取り組みを行う時に、行司が「○○山と○○川との一戦をこの一番で千数楽にございます」と宣言いたします。

 恐らくほとんどの方は相撲の世界で使われている言葉であると思っていらっしゃったのではないでしょうか。しかし調べてみたところ日本では長いこと芸能の世界で使われてきたので、その世界で生きていた方々は、興行の最期の日などに「今日は楽日ですから」とか「ようやく何後もなく楽を向かえることができました」という風に使われてきました。しかし本当は法会の雅楽の最期に、必ず「千秋楽」という曲が演奏されたことから生まれたことのようなのです。

 大体芸能・音楽などの大きなパトロンで、宮廷の雅楽が断絶してしまった後でも、これを伝えていたのは大阪の四天王寺などが伝えていたもので、これによって、今日これによって再興されたものだといわれているのだそうですが、法会の時に奏される額の順は決まっていたそうで、回向が終わった時の楽が「千秋楽」でした。これが芸能の世界で興行の最期を意味するものとして使われるようになって、歌舞伎や大相撲で使われるようになって、一般の人の耳になじまれてきたということです。


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